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感情の粉飾決済



朝、美味しそうに淹れられた

温かいお茶をタンブラーに注いで

出かけたのですが・・・


出かけた先の移動中、

カバンの中で倒れてしまって

無残にも中身がこぼれ、

ほとんど飲めずに

終わってしまいました。


「大好きな美味しいお茶を

温かいまま移動中に飲める喜びっ!」

(・∀・)/


…この気持ちが

ほろほろと崩れていく…


朝の眠たい身体にこたえました。

なんか、久しぶりにすごいショックです。


で、改めて思いました。


わたしたちの生きる世界は

たくさんの「物質」で溢れているけど


その「物質」の背後にある

わたしたちの「思い」

すごく大事だよな、と。



今朝こぼして台無しにしたお茶も、

わたし以外の人からしたら


「お茶なら途中でまた買えばいいよ」

「それくらいで気を落とすなよ」

「お茶なんて大した損失じゃないでしょ」


こんな風に

「誰かにとってのお茶の価値や事象の認識」

に焦点が置かれます。


どう思われようと全然いいのですが、

でも本当に大事なのは

「そのお茶に対して、

わたしがどう感じていたか」

です。


世界中がどんなにもっともらしい

価値基準でみてこようが!(大袈裟)

悲しいものは悲しいし

ショックなものはショックなんです。


なんてことない日常の

お茶の例を出しましたが


この気持ちを誤魔化さずに

自分で認めることが

とても大事だったりします。



世の中見渡せば

自分の感情や気持ちを誤魔化すのが

うまい人だらけかもしれません。


誤魔化すのがうまい人は

「あの人はもっと大変だし」

とか

「これくらい、みんな我慢してるし」

とか

「カッコ悪いし」「これが普通だし」

「大人だし」「男だし」「女だし」

「親だし」「娘だし」

・・・


このように

「体裁」だったり

外側の「誰か」や「何か」の

基準を持ち出して、

そこに辻褄を合わせようとします。


「感情の粉飾決済」ですね。


でも…

「自分の気持ちや感情を

そのまま認めず誤魔化す」

ということは、

「自分を無視する」

のと同じです。


わたしも過去に通った道なので

嫌という程分かります。


自分を無視するのは

「自己否定」につながってしまいます。


さらに、感情が自分に受け止めて

もらえないことへの反動として

怒りや虚無感が出ることも。


ずっと続けていると

自分の本当の感情が

わからなくなっちゃうよ。

(粉飾決済した分だけ、あとでツケがくるしね...)


本当に良い人間関係(恋愛込み)も

築くのが難しくなったりします。


そんな「自分を無視してる人」が

今もけっこういるんじゃないかと

感じています。


それも「立派な大人」たちの中に。


ご縁のある方と直接お話をする中で

玉ねぎの皮がむけていくように

本人も気づいていなかった本音の部分が明るみに出る…


そんな会話を今まで

たくさんしてきました。


本当の気持ちや感情を拾うの

みんな結構下手なんですよ。


でも、それでもよくって。

気付いただけでも

大当たりかもしれません。

(気付かないで人生終わる人もたくさんいるかも)


自分の当たり前を一度疑って、

探求してみる。そしてもっと良い、

本来の自分になっていくのです。


大人になったからこそ

そんな意識の旅路が

面白かったりしますから。



井出順子

★手作り石けん画像はインスタグラムにアップしています https://www.instagram.com/junkoide_/


★著書『石けんだけで肌はきれいになる』

コールドプロセス製法の手作り石けんの実用書。

最新決定版 (KKベストセラーズ刊)


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